胚盤胞って何?
前回私は採卵して、2つの受精卵ができました。
受精した卵子をお腹にもどすのはいくつか方法があります。
移植の方法だけで言うと、
- 新鮮胚移植・・採卵をした同じ周期に胚移植をする方法。3日目まで培養した胚、もしくは胚盤胞(着床する一歩手前の胚)を移植する。
- 凍結胚移植・・受精卵を凍結して、体調を整え移植周期に解凍、移植する方法。受精卵凍結の卵子は新鮮胚と同じく3日目胚もしくは胚盤胞凍結となる。
と、大まかに分けて2つの方法があります。
私が初めて体外受精を行ったこのクリニックでは、採卵後胚盤胞まで培養し、凍結。ホルモン調整をしつつしかるべき時の移植周期にて移植。という流れでした。基本3日目胚凍結や、新鮮胚移植は行わないクリニックでした。それは説明会の時にもカウンセリングの時にも聞いていて納得して治療を受けていました。
さて、その胚盤胞になる為には採卵後培養液の中で約5日~6日頑張って成長してもらわないといけません。
まずは受精。これはクリアできましたが、ここからが大変。
お話しした通り、私の体的に排卵刺激しても卵子の数は少なく、また、刺激できる体の状態にするのに時間がかかるので、採れる卵子の数が少ない分、多くとれて、より多く受精した方に比べると可能性はかなり低くなります。
単純計算でいくと受精した卵子が多い方が確率的には胚盤胞になる卵子が出てくる可能性が高くなります。
さて、そんな憧れ(?)の胚盤胞になるには、どのような過程でなっていくのか
ざっくりとお伝えします。
私に絵心があれば、受精卵から胚盤胞までよりわかりやすく図解してお伝えできるのですが…
芸術的才能がゼロなので😓つたない文章ですがご容赦くださいませよ。
採卵の翌日をDay1とします。
Day1・・皆さん、鶏の卵を思い浮かべてください。白身があって、真ん中に黄身がありますね。これを受精していない採れたての卵子と見立てます。白身のところを「透明帯」、黄身の部分を「第一極体」を含む卵子の中身としましょう。
受精すると、第一極体は無くなり、真ん中の黄身が二つになります。この二つになった黄身の部分を「前核」といいます。この前核が現れるのが正常に受精したサインとなります。
※異常受精・前核が一つ、又は三つ以上出現する。
未受精・前核が出現しない。
透明帯・卵子を覆っている膜
第一極体・透明帯に包まれた丸い細胞の上についている小さく丸いポッチの部分。
Day2・・細胞分裂が始まります。4細胞に分割。
Day3・・8細胞に分割。
Day4・・桑実胚となる。きれいに分裂を続け、バラバラだった細胞の密着がはじまり細胞の塊になっていきます。
Day5~6・・ここまでくると、胚の内部には、胞胚腔という腔ができ、将来胎盤になる部分や、将来胎児になる部分が出来上がってきます。この状態を胚盤胞といいます。
これから着床する寸前の人となる情報、栄養を持った状態の赤ちゃんの種。
それが胚盤胞だと私は思っています。
さて、はたして私達の受精卵は…次回に続きます😊
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!